精神科病棟ってどんなところ?

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精神科と聞くと、なんか怖そう・・牢屋みたいなところに患者さんが入れられてるんじゃないか?

(う~ん。そういうこともある・・)

叫んで暴れまわっている人をおさえつけてグルグル巻きにしているんじゃないか?!

(う~ん・・・まぁ、そんなときもあるかも?)

薬漬けにされた人達がゾンビのように歩いているんじゃないか?

(・・・・)

いろいろと想像が膨らみますが。実際のところは知らない人のほうが多いと思います。

私も看護師になるまではそんな病院があることも知らなかったし、全く興味もなかったです。

身内に精神疾患をもつ方がいたら知っているでしょうが、そうでなければ関わることもないですよね。

そんな精神科病棟で働きはじめてもう十数年。

カルチャーショックの連続で、普通に看護師をしていれば体験しないようなこともたくさんありました。

<精神科のイメージ>

世間一般の人たちが抱いている精神疾患の方のイメージはどんなんでしょう?

「相模原障害者施設殺傷事件」はパーソナリティ障害の可能性。

「新幹線殺傷事件」は発達障害の可能性の方が起こした事件。

などが有名ですね。

頭の中がぐちゃぐちゃになって、善悪がわからずに行動をおこしてしまうこわい人達。と思っている人も多いでしょうし、街中で大声で歌を歌いだしたり、走りだしたりする人もいるので、そんな突然の行動に驚き、変な人だなと思っている人もいるかなと思います。

そしてそんな人達が入院する精神科病院てどんなに恐ろしいところなんだろう?!と思うと思います

私も最初はそう思っていたし、偏見でいっぱいでした。

知らない土地・知らない人・知らない道具・・・って怖いし不安ですよね。

精神科病院・病棟も同じです。

まずは、精神科病棟ってどんなところなのか?を知ってもらってその中で生活する人たちのことを知ってほしいなと思います。

<精神科閉鎖病棟の病室ってどんなところ?>

病院の玄関・受付・外来は一般病院とかわりません。でも、病棟に入るとすべての出入り口には鍵がかかっています。

病棟は閉鎖病棟(映画でもありましたね~。あれは閉鎖の意味が違いますねきっと😅)と開放病棟があって閉鎖病棟はすべての出入り口に鍵がかかっていて患者さんは出られません。開放病棟は患者さんの出入りは自由になっています。

どっちの病棟に入院するかで病気の重症度が違います。

精神の患者さんと一般の患者さんの大きな違いは「治療しに病院にいく人」と「必ずしも治療をしたいと思っていない人もいる」ということだと思います。

盲腸はお腹が痛くてたまらないし、けがをしたらそれを治したいと思って病院に行きますが、精神は目に見えないし本人の自覚がないこともたくさんあるので「治したい」と思わないんですね。

そうなると、周りからみたら入院しないとけないと思っても本人は別に病気じゃないと思っていたら、無理やり入院させなければいけなくなります。

無理やり入院させるので、やっぱり家に帰りたい!と思う患者さんは勝手に家に帰ってしまって戻ってこないなんてことになります。

なので、やっぱり鍵が必要になるんですよね~

そいうわけで鍵がかかっています。帰ってしまう患者さんだけでなく、自殺を考えている人など、患者さんの命を守るためや、認知症の方の徘徊防止など他にも理由はたくさんあります。

病棟は基本的に数人で一部屋(だいたい4人一部屋が多いんじゃないかな~?)ですが、ゆっくりしたい人のための有料個室もあります。

<隔離室ってなんぞや

そして一般病院とは違う意味での「隔離室」があります。

一般病院では感染防止のための意味合いが強い「隔離室」ですが、精神科病棟では他の人への攻撃性が強い・他の人への迷惑行為が多い・自我を失っている状態で何をするかわからないので患者さんを守るためにというような理由で隔離室を使います。

隔離室の扉は蹴っても叩いても物を投げつけても大丈夫なようにとても分厚く作られていることが多いですね。そして扉には小さな小窓がついていて扉を開けなくても食事などが渡せるようになっています。

刑務所みたいですね・・

でも、症状によっては本当に扉を開けれないことも多々あります。飛び出して来られたり、攻撃してこられたりすると、私達看護師もケガをする可能性があるので、そういう場合は小窓で対応します。

<荷物チェックの多い精神科病棟>

ここまで読んで、やっぱりちょっと危険な感じのするところだな、と思われたかもしれません。

そうなんです。やっぱりちょっと危険なんです。それは否定できないなと思います。怖そうだけどそんなことないんですよ~!意外とみんな普通なんですよ~と言いたくなりますが、嘘はつけません(^-^;

危険が多いので、精神科病棟は結構細かい荷物チェックがあります。

もちこみの荷物は全てチェックします。家族が持ってきたものや散歩や外出から戻って来たときの荷物もすべてチェックします。

それは何故かと言うと、患者さんと私達看護スタッフを守るためです。長いひもで自殺しようとしている人がいるかもしれない、はさみや刃物を持ち込んで人を傷つけようとしている人がいるかもしれない。いろんな危険なことを想定しているので持ち物はすべてチェックして危険なものは預かるのです。

<まとめ>

精神科の病院て病棟ってそんな感じなんだ・・と少し知ってもらえたでしょうか?

怖いイメージだったかもしれませんが、隔離が必要であったり、持ち込み品を厳重に制限しないといけないような人はほんの一部です。うつや育児ノイローゼ・PTSD・パニック障害など聞きなれた病名の人達もたくさんおられます。今回は精神病院て?精神科病棟って?と未知の世界を少し知ってもらいたいと思い紹介しました。

次は精神疾患について知ってもらえたら、もっともっと身近に感じてもらえるんじゃないかな~なんて思いますので、そのうち書こうかな♪

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